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公開特別講演


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状と対応




令和元(2019)年12月、中華人民共和国湖北省武漢市で原因不明の重篤肺炎患者が確認され、令和2年(2020)年1月に患者から新型コロナウイルスが検出された。その後世界各地で新型コロナウイルス感染症が確認されるようになり、WHO(世界保健機関)は、130日に「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、211日に新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19(coronavirus disease 2019)」と定めた。日本では、令和2年(2020)年116日に国内初の感染症患者が確認され、政府は21日に新型コロナウイルス感染症を「指定感染症」に指定、314日に「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を改正し、新型コロナウイルス感染症も同法の対象とした。
 政府は4月7日に7都府県に対して緊急事態宣言を発令し、4月16日に対象区域が全都道府県に拡大、54日に期間が531日まで延長した。その後感染者数の減少に伴い、514日に緊急事態宣言を一部の地域で解除し、続いて21日に関西3府県、そして525日には全都道府県で緊急事態宣言が解除された。そして「新しい生活様式」に移行しながら、社会生活と行動制限の緩和を目指し、「ガイドライン」や業務継続計画を策定し、段階的に経済活動を再開することとした。しかし、残念ながら7月中旬より感染拡大がみられ、「第2波」が新たに発生したと想定され、9月時点で世界中で3000万人、国内で7万人の感染者がみられた。
 検査体制は3月6日にPCR検査が医療保険に適用になり、5月13日
に迅速診断用の抗原検査キットが承認され、7月17日には無症状者
の唾液を用いたPCR検査も可能になった。治療に関しては、現時点
で対症療法が中心で、重症患者に対してのみ5月7日にレムデシビルが特例承認された。

 本講演では、新型コロナウイルス感染症の現状と、当院における対応に関してご発表したいと存じます。

 

            桐生地域医療組合
桐生厚生総合病院 院長

                               加藤 広行
                      






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