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1950年代になって開発された人工心肺技術が心臓外科をそれまでの姑息的な手術から根治手術が可能になるレベルにまで向上させた。それと共に進化を遂げてきた種々の診断技術の進歩は心臓外科のさらなる発展に大いに寄与した。とりわけカテーテル検査、心臓エコー、マルチスライスCTなどの開発、改良でより的確な診断が可能となり、インターベンションや心臓・血管手術には欠かせない診断ツールとなっている。
近年になって内科医、外科医の共同作業で行われるハイブリッド手術が注目を浴びてきているが、そのような複雑で高度な手技には術中のコメディカルの参加は不可欠である。とりわけTAVI、アンプラツァー装着術、胸部大動脈ステント治療、不整脈治療のアブレーションなどには経験豊かなエコー検査技師、レントゲン技師、専門看護師、臨床工学士などとのチーム作業は大切である。 |